竹鼻線DeepPoint

れっきとした不正乗車!いけない裏ワザ「岐阜折り返し」

 4月を迎え、通勤や通学で竹鼻線を「定期利用者」として使うようになる人も多いはず。竹鼻線の定期利用者ともなれば、笠松から先の名古屋本線での着席については何かしら感じるでしょう。今回はそこに着目します。初めて毎日使うようになる人も、今まで毎日使っているという人もぜひご覧ください。

 いよいよ春を迎え新生活スタートの季節がやってきました。
 鉄道の場合、通勤通学に不慣れな『新入生』が多いためか列車遅延が多くなりがちな季節でもあります。
 竹鼻線を使い名古屋へ通勤通学をしている人はあることに気をとられがち。それは、笠松駅で座席を確保できるのか…。
 笠松から名古屋へは約30分。座る気のない人も当然居るが、30分も混みあう車内で立っているのはつらいと感じ、座れるのならば座りたいと思う人も多いようだ。
 「座って名古屋へ行きたい」と考えた結果、一度名鉄岐阜駅まで乗車するという人もいる。
 通常、竹鼻線から笠松駅で乗り換えて名古屋・金山方面へ向かう場合、すでに名鉄岐阜駅から乗車した人に座席はとられており、笠松駅で乗車待ちの列に前のほうで並んでいても座れないことが多い。
 一方、笠松駅の時点で岐阜ゆきの特急は比較空いている上、現在の朝のダイヤではそのまま名鉄岐阜駅で折り返して名古屋方面の特急になることが大半であり、おなじ車両に居座り続ければ名古屋まで座っていくことが出来るのだ。
 このような一種の「裏ワザ」。実は問題がある。
 定期券が竹鼻線の各駅から笠松駅を経由して名古屋方面へ抜けるという経路になっている場合、この裏ワザを使うと笠松・岐阜間の運賃を支払っていないことになる。
 これはれっきとした不正乗車なのだ。
 裏ワザを不正乗車することなく利用する場合には、岐阜・名古屋間と竹鼻線内の定期券、というようにT字型の定期券を手に入れておくなど、笠松・岐阜間も乗車する権利を持った乗車券を持っていなければならない。

 不正乗車が発覚した場合、笠松・岐阜間の運賃を求められるだけでなく、追徴金が発生したり最悪定期券が無効になる場合も。正規の運賃で正しく利用する利用者のことも考え、不正乗車はしないようにしましょう。

 この「岐阜折り返し」は管理人もよく目にします。岐阜ゆきの特急に笠松から乗ったサラリーマンが、岐阜で降りずにクロスシートの向きを直して座り続ける…なんていう光景。そのサラリーマンが必ずしも不正乗車をしているとは思えませんが、地元の一般論として竹鼻線から名古屋へ行くのに岐阜までの運賃を支払うというのは考えられませんし、試しに『岐阜経由で』とお願いしてみたことがありますが駅員も頻繁にT字型定期券を発売している感がありません。
 れっきとした不正乗車ですが、名鉄も何か対応をしているのかというと、笠松・岐阜間の特急で改札が来ることは現状ほぼなし。『見せしめ』ではありませんが、混雑する朝でも車内改札をしてみる価値はあるのではないかなぁと思います。
 同じような事象が起きていると考えられる犬山線犬山・新鵜沼間はどうなんでしょうか。

内容更新:
ページ公開:2012年4月6日

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