竹鼻線DeepPoint

朝の竹鼻線車両運用と名鉄岐阜駅

 基本的に名古屋本線との分離ダイヤとなっている竹鼻線。朝は4両編成で、それ以降は2両編成での運行となっています。減車は笠松駅での分割ではなく、名古屋本線での回送によって行われています。すなわち、竹鼻線の車両運用は名古屋本線の車両運用と関わりを持っていて、その結節点である名鉄岐阜駅ではめまぐるしい車両のやりくりが繰り広げられているということなのです。

 平日朝の竹鼻線は4両編成4本を使用して朝ラッシュに対応をしています。朝ラッシュが落ち着いた9時以降は順次2両編成へ減車されます。
 4両固定編成での朝ラッシュ対応のため、減車を行うために4両編成を名鉄岐阜駅へ回送し、2両編成を名鉄岐阜駅から回送してくるという車両の入れ替えを4本分行っていることになります。
 今回は、4線ある名古屋本線名鉄岐阜駅の各番線の先発列車と在線している車種・両数を画面左に表示しながら、1時間20分を密着していきたいと思います。


 8:39

 この時点の名鉄岐阜駅には、3R2による須ケ口ゆき普通(854列車)が1番線に在線しているのみです。
 4番線には6R2+2による豊明始発の普通(755列車)が到着します。
 8:40

 1番線から須ケ口ゆき普通(854列車)が発車しました。
 4番線では分割作業が行われます。
 分割された豊橋方2両は竹鼻線への回送列車に、岐阜方2両は8:54発須ケ口ゆき普通(856列車)となります。
 8:41に豊橋始発の快特(81列車)が2番線、8:47に豊川稲荷始発の快特(83列車)が1番線に到着。


 8:48

 2番線から豊橋ゆき快特(92列車)が何事もなく発車していきます。
 その隣の1番線では分割作業が行われ、2200系が中部国際空港ゆき特急(292列車)、3R2が回送列車となります。
 8:51

 4番線から竹鼻線への回送列車(990列車)が発車。笠松から「新羽島ゆき普通」になり、〔笠松毎時10分発・新羽島毎時36分発〕の運用として1日竹鼻線で運用されます。
 8:54

 4番線から須ケ口ゆき普通(856列車)が発車。この編成も、岐阜・須ケ口間を数往復した後、夕方の岐阜直通竹鼻線列車として1往復(岐阜17:19発〜新羽島17:47着/17:51発〜岐阜18:20着)やってきます。
 8:55

 3番線に須ケ口始発の普通(851列車)が到着。次に3番線から発車する須ケ口ゆき普通に充当されるかと思いきや、名鉄岐阜駅名物「このホームの前から発車します」の看板が!
 実はこの6R2が竹鼻線への回送列車となります。
 8:57、2番線に河和始発の特急(289列車)が到着。


 9:01

 竹鼻線からの回送(893列車)が3番線に入線します。この車両が9:09発の須ケ口ゆき普通(950列車)として運用されます。
 こうして3番線では3R4と6R2の異種縦列停車が生まれます。
 どちらも竹鼻線に関わりのある車両というのも面白いですね。
 9:02に中部国際空港ゆき特急(292列車)が、9:04に茶所検車区への回送がそれぞれ1番線から発車し、9:03に中部国際空港始発の急行(825E列車)が4番線へ到着。


 9:08

 4番線から豊橋ゆき急行(912列車)がそのまま何事もなく折り返して発車していきます。
※画像は9:03の入線シーンです。
 9:09

 3番線から、朝は竹鼻線内の機織運用で活躍した3R4が須ケ口ゆき普通(950列車)として発車していきます。
 9:10、1番線に中部国際空港始発のミュースカイ(5列車)が到着し、8両編成を分割。分割された豊橋方4両は回送列車に、岐阜方4両は9:22発中部国際空港ゆきミュースカイ(18列車)となります。


 9:14

 3番線から竹鼻線への回送列車(992列車)が発車。笠松から「新羽島ゆき普通」になり、〔笠松毎時25分発・新羽島毎時51分発〕の運用として夕方まで竹鼻線で運用されます。
 入れ替わり、4番線には竹鼻線からの回送(895列車)が入線します。折り返し9:25発の須ケ口ゆき普通(952列車)として運用されます。
 3R4での運用を基本とする、いわゆる「笠松ループ運用」にあたり、取材当日は5000系での運転でした。
 9:16に2番線を20分近くふさいでいた豊橋ゆき快特(96列車)、9:18に1番線から茶所検車区への回送が発車。


 9:19

 空いたばかりの2番線に伊奈始発の普通(853列車)が到着。6R2と三河線ワンマン対応6R4mの併結です。
 9:21

 続いて3番線には豊橋始発の特急(89列車)が到着します。
 9:22、1番線から中部国際空港ゆきミュースカイ(18列車)が発車。


 9:23

 3番線では分割作業が行われます。分割された豊橋方6両が9:32発中部国際空港ゆき特急(300列車)に、岐阜方2両は竹鼻線への回送列車となります。
 9:24

 3番線での分割作業に続いて、2番線でも分割作業が行われます。分割された豊橋方2両が竹鼻線への回送列車に、岐阜方6両も回送列車となります。
 9:25

 4番線から、朝は竹鼻線内の機織運用で活躍した車両が須ケ口ゆき普通(952列車)として発車していきます。
 9:27、中部国際空港始発の急行(829E列車)が1番線に到着。


 9:29

 2番線から竹鼻線への回送列車(994列車)が発車。笠松から「新羽島ゆき普通」になり、〔笠松毎時40分発・新羽島毎時06分発〕の運用として1日竹鼻線で運用されます。
 9:30

 入れ替わり、竹鼻線からの回送(991列車)が4番線に入線します。この車両は、この日折り返しも回送となります。
 9:32

 3番線から中部国際空港ゆき特急(300列車)が発車します。
 9:33

 2番線から三河線ワンマン対応6R4mの回送列車が発車します。
 この回送列車がどこへ行くのかは知りません。
 9:35

 3番線に吉良吉田始発の普通(855列車)が到着。
 この列車、どこかで見覚えがあると思ったら、相互リンクさせていただいている「甦る!全西あ計画」さんで紹介されていた列車でした。吉良吉田駅から種別変更は一切なく、56駅・2時間42分かけてくる列車のようです。
 この日は、折り返し9:40発の須ケ口ゆき普通(954列車)となります。
 ちなみに停止位置を合図で指示していたということは…この特集2度目の縦列停車です。
 9:38に1番線から豊橋ゆき急行(1010列車)が発車し、入れ替わり2番線には豊川稲荷始発の特急(91列車)が到着します。


 9:40

 3番線から須ケ口ゆき普通(954列車)が発車。
 9:42、1番線に豊橋始発の特急(93列車)が到着。


 9:43

 4番線から、朝は竹鼻線内の機織運用で活躍した3R4が茶所検車区へ発車していきます。
 9:40発の須ケ口ゆき普通(954列車)と、この茶所検車区への回送は、運用の持ち替えがあるようです。
 9:46

 4番線に入れ替わり、竹鼻線からの回送(993列車)が4番線に入線。この列車も折り返し回送となります
 9:47、2番線から豊橋ゆき快特(102列車)が発車。


9:49

 3番線から竹鼻線への回送列車(996列車)が発車。笠松から「新羽島ゆき普通」になり、〔笠松毎時55分発・新羽島毎時21分発〕の運用として夕方まで竹鼻線で運用されます。
 9:50、3番線に須ケ口始発の普通(857列車)が到着。
 9:51、1番線に停車していた1200+1800の8両が茶所検車区へ回送。


 9:55

 3番線から、何事もなく須ケ口ゆき普通(956列車)が発車。
 9:56、1番線に豊橋始発の特急(97列車)が到着。分割作業が行われます。


 9:59

 4番線から、朝は竹鼻線内の機織運用で活躍した3R4が茶所検車区へ発車していきます。
 この取材を始めて1時間20分が経ちました。これで「竹鼻線に関する名鉄岐阜駅での動き、朝の部」は終了です。
 1番線には、10:02発の中部国際空港ゆき特急(302列車)と10:10発の須ケ口ゆき普通(1050列車)が停車しています。

 今回は竹鼻線に関わる列車を中心に、平日朝の名鉄岐阜駅の運用を紹介しました。8時や9時といった時間帯は、営業列車だけを見ると竹鼻線が分離されていますが、このように回送として名鉄岐阜駅にも姿を現していることで本線の列車と関わりを持つものが多く、本線の朝ラッシュ後の減車とも相まって慌しいことになっていることが分かります。

内容更新:
ページ公開:2016年10月25日

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