10の駅
南宿
駅データ
住所 |
〒501-6203 岐阜県羽島市足近町南宿916番地1 |
開業 |
1921年[大正10年]6月25日 |
駅名 |
改称なし |
駅員配置 |
なし |
自動券売機 |
【新羽島方面】 ボタン式(高額紙幣対応・manaca非対応)1台 【笠松方面】 タッチパネル式(高額紙幣対応・manaca非対応)1台 |
自動改札機 |
【新羽島方面】 幅広タイプ(ICカード対応)1台[11] 【笠松方面】 幅広タイプ(ICカード対応)1台[1] |
自動精算機 |
【新羽島方面】 あり 【笠松方面】 あり |
列車案内 |
LED簡略式1行 |
案内放送 |
あり(簡略型) |
トイレ |
なし |
自動販売機 |
なし |
その他 |
駅前にポストあり |
駅構内図
羽島市を南北に走る竹鼻線で市内最北に位置する南宿駅。市内では足近町や小熊町・正木町北部の鉄道利用者は多くがこの駅を利用しています。
南宿駅も2007年12月の駅集中管理システム導入で同システム導入駅標準型駅舎が建てられました。羽島方面の駅舎は開業当初の駅舎が昭和時代に取り壊されたこともあり実質二代目。駅舎がない頃はスペースが駐輪場として使われており、その駐輪場は駅の南東に移転しました。駅舎は二階建てですが、営業機器は1階のみで2階は継電器室となっています。
一方、笠松方面駅舎は名鉄の駅の中でも独特の構造。ホームの出入口に改札口があるのではなくホーム中央に設けられています。敷地が狭い上に、ホームを伸ばす余地もないためこのような構造になりました。改札を通らなくても列車を利用できるつくりになっているため、改札を通ることを説明する看板があちらこちらに設置されています。このように、笠松方面ホームは実質的に「改札内」が存在しないため、manacaチャージ機は設置されていません。一方で『入場券』の発売は当然のように行われています(現在は係員承認制)。
駅前はJAぎふ足近支店の跡地が目立ちますが、住宅が多いエリアです。駅前の道路は車一台がなんとか通ることの出来る道幅のため、朝・夕のラッシュ時は車の渋滞が発生することもあります。日中はほとんど人通りの無い閑静な場所です。なお、羽島市のコミュニティバスには『南宿駅南』というバス停がありますが、乗り換えがしやすいほど近くありません(2016年10月のコミバス路線再編までは『南宿』というバス停名でした)。
当駅は交換設備を持つ駅で、基本的には直線である羽島方面の列車が先に入線し、後から笠松方面の列車が対向線に入線する形です。かつて竹鼻線で運行されていた急行は南宿駅で旅客扱いすることはなく運転停車をしていたため、列車が来て乗り込もうとしたらドアが開かずそのまま発車してしまった…という苦い経験を持つ地元民もいるとか。
現在の駅の様子
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新羽島方面駅舎
2007年12月の駅集中管理システム導入に伴い建設された標準的なデザインの駅舎は2階建て。きっぷうりばや改札口・自動精算機といった利用者が立ち入るスペースは1階のみとなっており、2階は継電器室となっています。
この駅舎がある位置には竹鼻鉄道開業当初の駅舎が存在し、後に駐輪場となりました。
(2012年11月16日撮影)
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新羽島方面改札口・きっぷうりば
2つ駅舎のある駅でも“1駅舎に2自動改札機”が基本の竹鼻線無人駅ですが、南宿駅では利用者状況とスペースを考慮した結果、1つの駅舎に自動改札機は1台という配置になっているのが特徴的。
新羽島方面の駅舎には目的駅が少ないということもあってか性能の低いボタン式自動券売機(高見沢製)が設置され、自動改札機は幅広タイプ(東芝製EG-2000)が1台設置されています。
(2012年11月16日撮影)
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新羽島方面自動精算機
ホームから改札へ通る正面には自動精算機(日本信号製AX7)があり、この画像の左手の陰になっている部分にはmanacaチャージ機(高見沢製SCM-3000)があります。
(2012年11月16日撮影)
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新羽島方面待合席
新羽島方面のホームは幅が狭いため、待合席として用意されている椅子も棒状の簡素なもので背もたれもありません。
(2012年11月16日撮影)
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笠松方面出入口
笠松方面の出入口はかねてからスロープで、現在の駅舎が整備された際に点字ブロックの増設とスリップ防止?の切れ目が雑に入れられました。スロープとはいえ急な傾斜であるため、車いすで利用の際には係員の補助が必要となります。
駅名の看板に続けて「ホーム中央に設置の改札機をご利用ください」と、強調された文字が目立ちます。
(2012年11月16日撮影)
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笠松方面きっぷうりば
ホームに沿って設置された駅舎の南側にきっぷうりばがあります。
設置されている自動券売機はタッチパネル式(日本信号製SX7)で、新羽島方面の自動券売機とは違い、企画乗車券類も購入可能です。
(2012年11月16日撮影)
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笠松方面改札口・自動精算機
有名な?「通らずとも電車に乗れてしまう」改札です。幅広タイプ(東芝製EG-2000)が1台設置されています。自動改札機を通過しなければ乗車券やICカードに入出場記録が反映されず、次回の改札機通過時にエラーが出てしまうことから、自動改札機の利用を大々的にアナウンスしており、駅舎の中にもでかでかとそれを伝えるサインが掲出されています。
駅舎の北側(写真奥)には自動精算機(日本信号製AX7)があります。
(2012年11月16日撮影)
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笠松方面待合席
新羽島方面のホームとは異なり、笠松方面のホームはスペースに余裕があることから、待合席として用意されている椅子は標準的なものです。
この待合席にも駅構内の案内図が大々的に掲示されています。
(2012年11月16日撮影)
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駅構内
この写真では、笠松方面出入口に立ち、新羽島方面(南)から笠松方面(北)を向いています。
この写真で改札を通らなくても笠松方面の列車に乗ることが出来るということが分かると思います。
南宿駅は開業当初からホームの位置が変わっておらず、ホームにある『地層』から、竹鼻線を走ってきた車両やその両数に歴史を感じることが出来ます。
(2012年11月16日撮影)
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駅の案内
自動改札機への誘導を促すサイン類です。名鉄の業務掲示(サイン)のルール「入場系は緑・出場系は黄」に則り、緑色と黄色のサインが駅舎には多く設置されています。当然ですが“ただ改札機を通ればいい”というわけではなく「入場は緑色側から」という大原則があり、その逆もしかりです。
今でこそ普段利用する地元民は何事も無く利用していますが、駅集中管理システム導入当初はトラブルが相次ぎ、今でも普段使わない方が戸惑うことがあるようです。
(2012年11月16日撮影)
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駅前
駅前の様子です。駅前のJAぎふ管理地は足近支店の跡地です。2022年4月に跡地の一部を利用して送迎車両転回場が整備されました。
(2022年8月29日撮影)
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送迎車両転回場
JAぎふ足近支店があった頃から送迎する車の待機が黙認されていた駅前。しかし車の流れが悪くなり渋滞が発生するなど歩行者・自転車に危険があるため、2022年4月羽島市によりJAぎふ管理地を一部転用して送迎車両転回場が整備されました。
乗降場を有するロータリーではなくあくまでも転回場≠ナあるため、車がなんとか転回できる最低限の設備になっています。
(2022年4月9日撮影)
内容更新:2022年8月29日
ページ公開:2010年12月25日
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