車両

1800系・1850系

概要

 名古屋本線の「一部指定席特急」1200系の増結車として1991年に登場した形式です。車体は1200系と同様窓を大きく取った前面と1000系『パノラマsuper』に準じた楕円形の窓が特徴で、塗装も白を基調に幕板・腰板に赤帯、裾部に金帯を入れた独自のデザインとしています。車内は乗務員室直後を除き転換クロスシートを配置、扉付近を広く取り閑散時に使用可能な補助座席を設けています。1800系の主要機器は同じ2両編成の6800系に準じて界磁添加励磁制御を採用した1M1Tの構成、1850系は7500系からの機器流用車で他励界磁制御をそのまま踏襲した全電動車としています。

 1800系は1991年に5編成・1996年に4編成が、1850系は1992年に3編成が製造され、計12編成が「一部指定席特急」の増結を中心に、日中は間合い運用として単独で普通列車にも充当されました。

 1000・1200系「一部指定席(特別車)特急」編成は2005年のダイヤ改正まで基本的に名古屋本線専従で、増解結は新岐阜でしか行えないため登場時から竹鼻線への入線も多く、晩年の新幹線連絡急行にも充当されました。岐阜直通列車では2編成併結しての運用も見られたほか線内折り返し運用への充当も多く、2008年末のダイヤ改正では1時間4本のうち3本が本系列という時間もあったほどです。

 しかしながら2005年以降「一部特別車特急」が犬山線や常滑線・河和線などにも進出、2200系の増備もあって往年に比べ名古屋本線西部・竹鼻線での運用が減少。2011年3月のダイヤ改正では竹鼻線への入線が平日1往復のみとなり、その1往復も2015年から1850系の廃車に伴う運用変更で他形式に置き換わりました。2017年からは1800系の塗装変更・車内改装が実施されていますが、2019年度末現在は新塗装になった1800系が竹鼻線に入線したことは無いようです。

外見・装備

編成表

編成番号ク1800モ1900備考
1801F180119011次車
1802F180219021次車
1803F180319031次車
1804F180419041次車
1805F180519051次車
1806F180619062次車
1807F180719072次車
1808F180819082次車
1809F180919092次車
編成番号モ1850モ1950備考
1851F18511951(1850系) 廃車
1852F18521952(1850系) 廃車
1853F18531953(1850系) 廃車

内容更新:2020年5月8日
ページ公開:2010年12月25日

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