竹鼻線DeepPoint

名古屋駅から柳津駅へ行く

 名古屋駅から一路、柳津駅を目指す。一見簡単な話に聞こえますが、そうでもないようです。

 名古屋駅の新幹線改札前。いつ通っても人が多いですね。竹鼻線には新羽島駅と言う新幹線連絡駅もあるので、今回は新幹線の改札を通ります。
 来た列車は11時42分発の〔のぞみ222号〕。岐阜羽島駅へ行くのに〔のぞみ〕?はたまた偶数の号数?細かいことを気にしてはいけません。
 東京駅まで来ました。愛知県も脱出しましたし、確実に柳津駅に近づいています。次に乗るのは13時36分発の〔やまびこ53号〕です。
 仙台駅まで来ました。仙台といえば牛タン。笠松といえば競馬。牛も馬も一緒です。次に乗るのは15時43分発の小牛田ゆき普通です。
 小牛田駅まで来ました。これで乗り換えも3回目です。柳津駅へ向かうのに乗り換え3回はおかしい話ではありません。
 次に乗るのは16時33分発の女川ゆき普通です。ディーゼル車両というのは変な気もしますが、岐阜県には非電化路線も多くあります。
 前谷地駅まで来ました。Y字に分岐する様は、まるで笠松駅ですね。でも笠松駅ではありません。次に乗るのは16時57分発の柳津ゆき普通です。いよいよです。
 こののどかな車窓は竹鼻線そのものですね。
 名古屋駅から約5時間半。
 終点の柳津駅に到着です。
 見てください。どこからどう見ても柳津駅です。「やないづ」です。
 駅舎もちゃんとあります。

…ということで宮城県のJR気仙沼線柳津駅まで来ました。
 インターネットで「柳津駅」と検索をすると、たびたび県名などをカッコ書きされ区別される、あの駅です。
 この柳津駅の開業は1968年と、竹鼻線の柳津駅と比べると歴史は浅く、JR(国鉄)には会津柳津駅もありますが「陸前柳津駅」とならなかったのは不思議な話です。
 現在、JR気仙沼線は柳津駅と気仙沼駅の間が東日本大震災の影響で線路が被災し、BRT=バス高速輸送システム=によって営業が行われています。このため鉄道での一時的な終着駅となり、鉄道とBRTの接続駅としてJR柳津駅は機能しています。

 いつかは訪れてみたいと思っていた宮城県のJR柳津駅に行くことができました。
 JR柳津駅は駅の業務が地元に委託されている簡易委託駅で、土産コーナーの傍ら出札業務なども行う地元の女性と話す機会がありました。やはり宮城県の方も「もうひとつの柳津駅」の存在は知っているようで、話が盛り上がりました(笑)。
 JR柳津駅のある宮城県登米市の旧・津山町も、緑豊かで気持ちの良い場所です。レンタサイクルもありますと宣伝いただきましたので、柳津駅を訪れた際には自転車でぷらっと散歩してみるのもいいかもしれません。竹鼻線の柳津駅には広大な駐輪場がありますが…。

内容更新:
ページ公開:2016年6月9日

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